フィンランドMBA:デルタとノースウエスト航空、合併について そのいち
前回
デルタとノースウエスト航空について
簡単なコメントをしました。
もうちょっとビジネスの視点から考えてみたいと思う。
合併によって世界最大の航空会社になった
デルタとノースウエスト航空。
カタチとしては、
デルタがノースウエスト航空を買収。
金額としては31億ドル(約3100億円)となる。
両者の売り上げ合計は、
316億ドル(3兆160億円)、銃利益は37億ドル(約3700億)となる。
統合新会社は
旅客輸送量はアメリカン航空をぬいて世界最大となる。
さらに
合併後の新会社は、パートナー各社を加えると67カ国・390都市を網羅。
路線を運航する航空機はほぼ800機。
従業員数は約7万5,000名予定。
なお合併は規制当局による認可が前提で、監査は2008年後半に完了の見込みとのこと。
合併をおこなる主な理由は2つ。
航空業界の競争激化によって低価格傾向と燃料費の高騰。
過去にもいろいろ合併の話はあったものの、
米国の司法省が航空の大型再編を阻止。理由としては
大型合併によって、地方路線の廃止、縮小によって
国内における消費者の利便性がさがるのをふせぐため。
現在、コンチネンタル航空と、ユナイテッド航空を傘下に持つUALなどが合併交渉とのこと。
欧州でも
過去の航空の大型合併として
エールフランスとKLMが合併をした。
新たに
世界の航空業界がうごいてきたことが
はっきりみえてきている。
■航空旅客数の世界上位10社(06年、単位:億人キロ)
http://www.asahi.com/business/update/0415/TKY200804150074.html?ref=rss(デルタとノースウエストの合併新会社 2757)
(1)アメリカン航空(米) 2243
(2)ユナイテッド航空(米) 1886
(3)デルタ航空(米) 1589
(4)エールフランス 1234
(5)コンチネンタル航空(米) 1227
(6)ノースウエスト航空(米) 1168
(7)ブリティッシュ・エアウェイズ(英) 1148
(8)ルフトハンザ・ドイツ航空 1146
(9)日本航空 893
(10)シンガポール航空 876