地球シミュレータ その二

地球シミュレータ計画のため、

NECではハードウェア、ソフトウェア、

半導体等の技術者1000人も投入していたとのこと。


今現在、Googleは約5000人の従業員と30万台のサーバで

世界中のサーチエンジンをまわしているとのこと。

それも無料で一般公開中。

さらにグーグルアースも無料で使える状態。


この大きな流れ差はいったいなんなんだろう?


まず一つ目はコスト意識;

地球シミュレータはとんでもないコストを

かけたスーパーコンピューティング。

一方のグーグルは安価なサーバをたてて、

壊れたときにはすぐ入れ替え可能な状態にしている。

PC、プロセッサ、HDDのコストは、年毎に大きく下落。

その流れを考えても、安価にサーバを調達したほうが有利。



二つ目は運用方法:

地球シミュレータNECが1000人規模で運用。

グーグルは自前で運用ソフトを作成し、

安価に運用するようにしている。



3つめはビジネス・コンセプト;

地球シミュレータ”はNECがコンピューターの基本設計を1998年1月に受注、

2002年3月8日にセンターへの本体納入が完了し、3月11日に運用開始。


一方Googleは1998年の設立され、いまや時価総資産価格では

東京三菱銀行を超える規模になりつつある。


大きなネットの流れをNECは全く違う方向にとらえているのは明確。


NECソリューションズ副社長の小林一彦氏のコメントが

掲載されていた。


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「次のチャレンジは、この1チッププロセッサーを並べて同時に動かすということ。

このためにSUPER-UNIXの機能拡張、およびFortranを大幅強化を行なった。

OS、言語、ハードウェア、半導体等あらゆる部分で技術革新を行ない、

地球シミュレータを予定通り完成させた。


われわれが作り上げた数々のテクノロジーが今後

地球シミュレータの効率よい運用に役立つだろうと信じている。

またこれらのテクノロジーが日本の技術力向上に役立つと考える」としている。

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もちろん、ハード企業とネット企業を比較はできない。

でも技術革新という意味での考え方が明らかに違う。


日本の大手ハード企業(NEC東芝、日立)が目指しているネット技術での流れと

GoogleAmazon、Yahooの流れは明らかに違い、これらの日本企業はいまだに方向性を探している。



今後もこの大きな流れの中で必死に成長し続けている

GoogleAmazon、Yahoo、MicroSoft,ebayなどが

この業界におけるビジネスモデルと技術をひっぱっていくようなきがする今日この頃です。