フィンランドMBA:ノルウェーの政府年金基金(sovereign wealth funds)そのに


ネットや電話料金の低価格化、飛行機の料金の低価格などによって

情報、人、モノのいききが前にもまして増えてくると

情報の取り扱いが本当に重要になってくる。



となると、情報がでていくのを防ぐのでなく

情報をできるだけ"開示”することに優先がおかれることになる。


そーいえば、フューチャリスト宣言っていう本で

”Information want to be free" ってかいてあったことを

思い出した(笑) わかるよーなきもするなー。



フューチャリスト宣言 (ちくま新書)

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)



そうなると、きままにFreeにしちゃうとこまるので、

大事になるのが”カテゴライズ”


なにが重要な情報で、なにを外に公表していいのかなどの

判断力が大事になってきている。


つまり”透明性”と”責任の所在”

明確にしていくことが世界の大きな流れなのかなと

僕は今のところ認識している。



先日、話をした

ノルウェーの政府年金基金(sovereign wealth funds)

の運用についてもう少し記載したいとおもう。



ノルウェーの政府年金基金の運用方法としては、非常にユニーク。

長期投資が大前提となっているので、幅広く多くの企業に投資。


インタビューの中で指摘しているのは、

現在40カ国で3000〜4000社の企業に投資し、

さらに投資先の企業の株式持ち分は平均1%未満に抑えている。

こうすればマーケットの動きを歪めることはないとのこと。



"We make no strategic investments," said Martin Skancke, director-general of the fund

at the Ministry of Finance. "We invest in individual companies and sectors.

We are invested in between 3,000 and 4,000 companies in 40 countries and average ownership

of a company is below 1 per cent. We do not feel that this distorts markets."


現状の運用評価はというと、

2006年では、ノルウェーの自国通貨であるクローネ建てで

7.9%のリターンを達成。さらに1997年より年平均名目リターンは6.5%を記録している。


At the end of the day, it comes down to returns. The fund generated a 7.9 per cent return in local currency terms

in 2006 and, since 1997, the average annual nominal return has been 6.5 per cent.


ノルウェーの投資モデルが

今後、石油関連で利益を上げている中東各国に

適応されていくのかも重要でしょうね。


巨額のオイルマネーによって、

M&Aや市場の流動性が崩れてしまうよりも

多くの企業にお金がまわることで、国境を越えた

ビジネスサポートを投資内容の透明性と責任の明確化によって

推進してもらいたいと思う今日この頃。