フィンランドMBA:政府系ファンド(SWF)さて日本は?
さて日本には政府系ファンド(ソブリン・ウェルス・ファンド)は
あるのかいったら、現在いろいろ検討中みたい。
世界第2位の外貨準備保有国である日本。
どんだけ外貨準備を保有しているかというと、2007年9月の段階では
100兆円を超える巨額(約9,700億ドルもの外貨準備がある。
(大和総研;http://www.dir.co.jp/publicity/column/071219.html)
現在は、その運用方法について
自民党などがいろいろ討論をはじめている模様。
SWFを立ち上げ積極運用すべし」とする日本版SWF構想が持ち上がっている。
従来から政府(財務省)は現行の外為特勘の運用方針変更に消極的だが、
今月はじめ政府系投資会社の設立を目指す自民党の「資産効果で国民を豊かにする議員連盟」
(会長・山本有二前金融担当相)が立ち上がり、俄かにSWFの設立期待が高まり始めた。
というか、なんで今頃になって
こういう動きがでているのかもにも疑問。
すでに日本が
世界第2位の外貨準備保有国ということはわかっていたし、
積極的に運用していく必要があることは議論しつづけられていること。
結局、まわりの状況にあわせて
対応しているにすぎないことがみえてくるとおもいます。
「世界最大の債権国」といわれている日本。
2007年11月現在での、
日本の対外純資産は約250兆円(外貨準備や民間部門保有分を含む)となっている。
対外純資産とは、簡単にいうと日本(政府、民間も含む)が海外に保有している
株式や不動産などの合計から、外国人が日本に持っている株式や不動産の合計を引いた額。
そんだけ、海外の外貨準備をもっていることも意味している。
為替安定のために、過去に何度も為替介入が実施され、
投資家に安心して円キャリートレードをしてもらう環境をあたえていたことが
外貨準備の異常な金額になっている。
国も予算案、地方へのお金をまわせないなど「節約」にいそしむのも大事なのですが、
同時に、これだけ世界のお金の動きがアクティブに動き、競争がはげしくなっている今。
もっていま日本がもっている資産を最大限に活用して
お金をどうつくっていくのかもっと積極的に行っていただきたいですね。
==参照==
対外純資産とは
;対外純資産とは、国全体として、政府、企業、個人が外国で保有している資産から、
外国から国内への投資(負債)を差し引いたもののこと。対外資産としては外貨準備、
援助、銀行の対外融資、日本企業の対外直接投資など。
対外負債は外国人の対日証券投資、邦銀による外貨資金の借り入れなど。
日本は1991年以降、対外純資産世界1位を続けており、その残高のピークは2001年だったものの、
その後も横ばいながらも高水準を維持している。対外純資産が高水準というのは、
外国に投資している資産の利子、配当収入が多いことを意味し、
外国為替相場の面では、円買い要因になる。