フィンランドMBA:デルタとノースウエスト航空、合併について そのさん

shuuppa2008-04-23



前回デルタとノースウエスト航空について

簡単なコメントをしました。

もうちょっとビジネスの視点から考えてみたいと思う。


世界の航空業界の再編はちょっと前からも

おこっていた。

USエアウェイズによるアメリカンウエストの買収(05年)

:ルフトハンザによるスイスエアーの買収(05年)

エールフランスとKLMの統合(04年)

日本航空による日本エアシステムの統合(02年)


ノースウエスト航空は、

戦後はじめて日本に就航した米国会社。


成田発枠の1割を保有しているとのこと。


成田を拠点にアジア路線を主に拡張し、

現在では名古屋、関西国空などもいれて

日米間を週137便就航している。

さらにデルタ航空

成田ーアトランタ間で週7便就航している。



燃料コストは高騰は激しくなっています。

03年から07年までの4年間で2倍以上の価格上昇に

なっている今、再編はせざるをえないでしょう。


この波はかならず

JAL,ANAにまでおよぶでしょう。


理由としては、

ノースがアジア路線をもっている今、

運賃面で価格をさらに下げてくるなどの

戦略が実施されるとなると、日系航空会社も

対策を検討しなければならない。


JALは現在、太平洋路線として

週109便とばしている。となるとノースウエストよりも

少ない便となる。ANAはさらに下だろう。


JALの収益を支えているのが

太平洋路線であれば、影響は大きい。


さらに、ノースウエストは

韓国、中国などの日本発着路線でも

欧米系の航空会社ではダントツである。


となると、

JALANAは近年アジアの中距離路線の拡大を実施し、

収益の拡大を目指している今、

ノースウエストと競合することは間違いないでしょう。


ANAはアジアでトップの航空会社を目指している。

となると、いかにスターアライアンスをじ上手く活用し、

さらに自社の路線を有効活用していくのかが鍵になってくるでしょう。