フィンランドMBA:デルタとノースウエスト航空、合併について そのよん


前回デルタとノースウエスト航空について

簡単なコメントをしました。

もうちょっとビジネスの視点から考えてみたいと思う。


そもそも、両者における

当期純利益は01年9月の米同時多発テロ以降下落傾向にあった。

他の要因としては

航空業界の需要の激減、燃料費の高騰、低価格路線など。

さらにすでに米大手6社のうちデルタ、ノースウエストを含む

連邦破産法11条にもとずく会社再生手続きの適応を申請し、破綻している。

(2002年にユナイテッド航空USエアウェイズも申請)


すでにそのようなどろどろの状態でも

大型買収をさせてこなかったのは、独占禁止法にふれることが

理由であった。つまり合併によって

ローカル路線の縮小or価格のつりあげをさせないためでもある。


ただ

原油が100ドルをこえてきている今

燃料コストがかさみ、純利益が確実に下落してきている。

それで会社を支えられないと状態なのだ。


今、この時期に航空会社をつぶせば、

景気下落状態にある米国にさらなる打撃をあたえて

さらなる不況をまねくことになる。

もちろん、米国政府はそれを阻止しにくる。

となると、この合併は認可せざるをえないでしょう。