フィンランドMBA;教授の魔法の"コトバ"

優秀な教授、先生ほど、コトバをうまくつかって

生徒のモチベーションをあげられるとおもう。


生徒が”おーし、やるぞ”とおもうかどうかで

その生徒の学ぶ意欲は全然ちがうし、吸収力も違う。


そのことを特に強く感じたのは、

フィンランドのMBAプログラムにきてから。


ここのMBAプログラムでは

クラスの内容にあわせていろいろな専門の教授が各国から訪問し、

授業を教えています。

アメリカ、インド、オーストラリア、欧州などから

その専門のスキルをもった教授がやってきます。


その中の授業でおもたのは、生徒のやる気を引き出すことが

本当にうまいし、プロだなとおもったことが多かった。


例えば、あるプロジェクトをクラスで行う際に、

去年のプロジェクトチームがつくったプロジェクトレポートをみせて

”昨年のプロジェクトのレポートは素晴らしいかった。今年も質の高い生徒が多いから、楽しみだ”

なんていわれると、僕らがもっている特徴をいかして

僕らなりにいいものを提出しようと必死になり、

生徒の中での議論も活発になり夜中まで一緒にレポート作成に打ち込んだ

こともよくある。というのも過去にこれくらいという基準はわかるし、

自分達の方がいいものをつくれるという”コトバ”にのせられてしまうから。


MBAにくる人々は、さらなるキャリアを求めてやってくる人が多く、いままでの自分のスキルを

もっと引き上げて、いい仕事をしたい人が多い。


そうすると、モチベーションをあげられることによって

さらに時間、知識をつかっていいレポートを作成することは

自分にとっても、チームにとってもいいことになる。


優秀な教授ほど、コトバをうまくつかって生徒のモチベーションをあげられる。

もちろん、生徒の性格や授業の内容によって

モチベーションのあげかたも変わってくる。

そこは指導者の経験によって柔軟に対応することも必要。


よく考えると、日本にいたときも僕は本当にいい先生に恵まれていた。


すでに小学校2年ー3年の時に反抗期に突入。

勉強を全くしないグレた僕に対して、対応してくれた先生。


高校受験の時に、うかるはずもない高校にいきたいと相談したところ

バカにせず相談にのってくれた先生。


留学を考えていたときも、

これからの進路について考えていたときも自分で必死に考えることを教えてくれた先生など。


日本にもマスコミが報道していないような

みえないところにいい先生はいっぱいいる。

もっともっとそういういいところをのばして、いい教育環境に

なることをながっている今日この頃。