フィンランドMBA:僕がよく為替をとりあげる理由
このブログでは、僕はよく為替の話題を
とりあげています。
ってのも、お金の価値がその日その日でかわっていくことが
不思議だからです。
今日もっていた100円が、明日120円になっていることもある。
逆に今日もっていた100円が、明日90円に
なっていることもある。
当たり前なことかもしれないけど、
お金の価値って絶対じゃないんですよね。
フィンランドのMBAにきて経済の仕組みを深く勉強することで、
さらに興味がわいたことも理由のひとつです。
○
最近は、ユーロ高円安。
これによって、ユーロが必要になることが多いぼくにとっては
かなりきつい。。。
というのは、いままで1ユーロ=150円くらいだったのに
いまでは、1ユーロ=163円くらいで購入しなければ
ユーロが手に入らないから。
つまりフィンランドでの家賃がもし1000ユーロだったら
1000ユーロ=15万 だったのが
1000ユーロ=16万3千円 になってしまった感じ。
なにも家の条件はかわってないのに今月の家賃と、前月の家賃の値段がかわってしまことになる。
逆に、自分が1000ユーロをもっていたら
ちょっと前までは15万だったのに、いまでは16万3千円。
1万3千円がふえていることになる。
つまり、お金の価値がかわっているのです。
そんな僕のサイフのことよりも
もっと大きなトピックとしての国の経済では
「円安」の影響はどうなんでしょうか?
日本企業の中では国際競争力が高く、グローバルに事業を展開する企業は
海外での売上が高いとこが多いです。
海外での取引では
米ドルやユーロなどでの外貨で取引されるのが一般的です。
だから為替の影響をうけやすいのです。
例えば、トヨタの場合だと、
四半期ベースの自動車世界販売台数で米GMを抜き世界でトップ。
海外での売り上げが連結売上高の74%を占める約17兆8,000億円。
もし、トヨタが円安でうける影響をみてみると、
自動車が1台1万ドルで売れたとすると、
為替が1ドル90円の時は日本に入って来るお金は90万円。
これが1ドル120円にあると120万円。
製造コストが同じだとするとそれだけで20万円多くの利益がはいってきます。
これが「円安メリット」。
ニュースによると、トヨタの場合1円円安になると営業利益で350億円増えるとのこと。
売上高24兆円の会社なので、1円の動きで
全然利益がかわってくるのですね。
他にも売り上げの74%が日本以外での売上げのソニー。
自動車や電気機器メーカーなどたくさんある。
そうすると、取引の多い、中国や欧州の為替に対しても
為替の動きをリスクヘッジしているところがほとんどです。
リスクヘッジというのは、
ある程度先まで為替予約をつかって価格を決定してしまうこと。
そうすれば、為替が大きく変動しても決算発表時に
おおきな変化がおこらないからですね。
うーん、本当に経済の流れって
ダイナミックだなって思う今日この頃。
参照;
マネックス証券 メルマガ
http://www.monex.co.jp/