フィンランドMBA:円安メリット
昨日のブログのトピックへの
ちょっと書き足しです。
最近の傾向だと
日本の円は安くなってきている。
安いとはなにを基準にするかにもよるけど
ここ2-3年の傾向からみて、円が安いと判断しています。
ちなみに
「円安」になるとどのような影響があるのでしょうか?
例えば、自動車を米国に輸出している会社があります。
自動車が1台1万ドルで売る。
その場合、もし1ドル100円であったなら、
日本にある自動車会社が得る円は”100万円”。
これがもし、1ドル120円であったらなら
日本にある自動車会社が得る円は”120万円”。
為替の動きだけで
20万円多く入ることになる
これが「円安メリット」。
前回もあげた日本を誇る”トヨタ”。
この会社は1円円安になると営業利益で350億円増える、らしいです。
5月生産・国内販売・輸出実績の【 輸 出 】
みていたら、 トヨタは、欧州・アジア向け等が増加し、
20.3万台(前年同月比102.9%)と、
18ヶ月連続で前年同月実績を上回っている模様。
http://car.nikkei.co.jp/release/index.cfm?i=163358
売上高24兆円くらいのだから
わずか1円の動きでもかなり利益がかわってくる。
最近ではトヨタは国内生産がかなり低迷している。
その対策として
:部品会社の育成で地域経済の活性化
;旅行業界と組んで自動車旅行をPR
などで巻き返しをねらっている。
国内と、国外での対策は全く違うようですね。
トヨタのように輸出比率の高い企業ほど
為替の影響が大きいからこそ”円安”などに
どう対応するかで、決算がかわってくる。
だからリスクヘッジをして、
為替変動に影響がないような処理をとっているのでしょう。
また、車の販売は世界中でおこなわれているので
米ドルばかりでなく、対中国や欧州の為替
にも目をむけているのでしょうね。
トヨタだけみていても、
”世界の動きってかなりダイナミックだな”
っておもう今日この頃。