フィンランドMBA;日本の貯蓄はなぜ高いのか?

shuuppa2007-07-02



”日本の貯蓄はなぜ高いのか?”

という課題は、経済のクラスでかなり聞かれた。


ニュースをみていると、いまだに日本の貯蓄率は世界での

かなり高いといわれている。


なぜそういう家庭が多いのか?

ちなみに、

フィンランドでの貯蓄率はかなり低いらしい。



というのも、

所得税も30-40%くらいさくっととられてしまうし、

消費税みたいなVATで25%とられている。


家賃とか、食費とかはらっていたら

残りはないし、フィンランドの方々はけっこーパーっと

使っている感じもするから、貯蓄は全然していない様子。



簡単にいえば、

老後がしっかりしているので

老後にそなえて貯蓄する必要も無い。

老後がしっかりしているから、安心して

はいってきたお金を今を楽しむために使える。


っといった考えができる。



逆に日本は、かなり不安。

年金もしっかりしてない上に、

老後はやたらにお金がかかる。


定年を迎えて仕事がやっと終わったのに、

またお金をどうやりくりするのか

考えておく必要がある。


となると安心して、いまもっているお金が使えない。

だから貯蓄が高くなる。



レポートをまとめるのに、参考にしたデータで

”90年代に入り後も日本の家計貯蓄はなぜ高いのか?”

日本銀行、 99年4月)


とちょっと最近のデータ

”最近の高齢者層の消費・貯蓄について”

http://www.mri.co.jp/PRESS/2003/pr030731_pec03.pdf

参照;三菱総合研究所


をみていたら、かなり納得した内容がのっていた。

まとめてみると、


一;40-60代の低所得層の雇用に対する不安

ニ;若年層に対する年金への不安

三;高齢者がもつ老後の不安(介護など)


なんか、みていたゾっとする内容。

というのは99年にすでに指摘されていた内容が

今もまだ改善されてなく、もっとひどい状態になっているから。


なんで、日本銀行がしっかり99年に指摘していることが

改善されていなく、ひどい状態になるのだろうか。




日本銀行の資料では、この貯蓄問題に対しての

改善策までキチンとおとしこまれていた。


一;定年退職されたあとでも、高齢者が安心して働きやすい環境作り

ニ;高齢者がもつ資産は不動産。その不動産の流動化・キャッシュ化を促進する    
  
  リバースもゲージの活用

しかし、若者の年金に対する不安の解消、

介護に対する不安の解消については

実際の生活におとしこまれるくらいの解決法はなかった感じ。



日本という国は、すごく賢い人がたくさんいるのだけど、

なにかその素晴らしい能力が、いい形で実生活に活用されていない事が多いようなきがする。



素晴らしい可能性をもっているのだけど、

可能性を持つことは、実現することとは同一じゃないんだなーって思う今日この頃。




p.s

ちなみに写真は一番星がうつっております。