フィンランドMBA;日本の貯蓄はなぜ高いのか?
”日本の貯蓄はなぜ高いのか?”
という課題は、経済のクラスでかなり聞かれた。
ニュースをみていると、いまだに日本の貯蓄率は世界での
かなり高いといわれている。
なぜそういう家庭が多いのか?
ちなみに、
フィンランドでの貯蓄率はかなり低いらしい。
というのも、
所得税も30-40%くらいさくっととられてしまうし、
消費税みたいなVATで25%とられている。
家賃とか、食費とかはらっていたら
残りはないし、フィンランドの方々はけっこーパーっと
使っている感じもするから、貯蓄は全然していない様子。
簡単にいえば、
老後がしっかりしているので
老後にそなえて貯蓄する必要も無い。
老後がしっかりしているから、安心して
はいってきたお金を今を楽しむために使える。
っといった考えができる。
逆に日本は、かなり不安。
年金もしっかりしてない上に、
老後はやたらにお金がかかる。
定年を迎えて仕事がやっと終わったのに、
またお金をどうやりくりするのか
考えておく必要がある。
となると安心して、いまもっているお金が使えない。
だから貯蓄が高くなる。
レポートをまとめるのに、参考にしたデータで
”90年代に入り後も日本の家計貯蓄はなぜ高いのか?”
(日本銀行、 99年4月)
とちょっと最近のデータ
”最近の高齢者層の消費・貯蓄について”
http://www.mri.co.jp/PRESS/2003/pr030731_pec03.pdf
参照;三菱総合研究所
をみていたら、かなり納得した内容がのっていた。
まとめてみると、
一;40-60代の低所得層の雇用に対する不安
ニ;若年層に対する年金への不安
三;高齢者がもつ老後の不安(介護など)
なんか、みていたゾっとする内容。
というのは99年にすでに指摘されていた内容が
今もまだ改善されてなく、もっとひどい状態になっているから。
なんで、日本銀行がしっかり99年に指摘していることが
改善されていなく、ひどい状態になるのだろうか。
日本銀行の資料では、この貯蓄問題に対しての
改善策までキチンとおとしこまれていた。
一;定年退職されたあとでも、高齢者が安心して働きやすい環境作り
ニ;高齢者がもつ資産は不動産。その不動産の流動化・キャッシュ化を促進する
リバースもゲージの活用
しかし、若者の年金に対する不安の解消、
介護に対する不安の解消については
実際の生活におとしこまれるくらいの解決法はなかった感じ。
日本という国は、すごく賢い人がたくさんいるのだけど、
なにかその素晴らしい能力が、いい形で実生活に活用されていない事が多いようなきがする。
素晴らしい可能性をもっているのだけど、
可能性を持つことは、実現することとは同一じゃないんだなーって思う今日この頃。
p.s
ちなみに写真は一番星がうつっております。