フィンランドMBA:ノルウェーってかなり石油とれるんすよ

前回のカナダについで

あまり石油が取れる国としてしられてないのがノルウェー


あまり日本ではしられていないけど

ノルウェーってかなり石油が取れる国です。


ノルウェーは1日3000万バレルの石油を産出している

世界第三位の石油輸出国。


石油セクターの収入は、GDPの21%を占め、

さらにノルウェー輸出額の47%が石油関連となっている。


フィヨルドなど自然を主とした観光が

かなり有名なので、あまり石油のイメージを

つけたくないからともいわれているらしい。


最近、新聞を読んでいて驚いたのは、

ノルウェー政府年金基金は、石油収入を

100年単位で運用しているみたい。


個人であれば100年単位での運用はしないだろう

でも政府であれば、国家の安定と成長を求めて

100年単位で運用も十分必要あとおもう。



ちなみに、このノルウェー政府年金基金の運用額は

三十三兆八千億円(二千八百九十四億ドル)。


政府年金基金としては世界最大の資産のようです。


最近では、

米国のカリフォルニア州職員退職年金基金の運用額をぬいて

資産額世界ナンバーワンの公的年金基金」となったみたいだ。


このノルウェー政府年金基金の目的ははっきりしている。


運用上で使われている倫理ガイドラインから

引用してみた。

基金は、石油収入のうち相応分が

将来役立てられることを保障するための手段となること。

そのために、長期的に妥当な収入が見込めるよう

運用されなければならない。



第二に、基本的な人道主義的原則や人権を脅かす、

不正を招く、環境を悪化させる、といった非倫理的行為に、

基金の運用が結果的に加担することに

なってはならないこと。」


日本も世界での有数の資産をもつ政府である。

けど、全然活用されていないのが実態の模様。


例えば、破綻寸前ともいわれている公的年金


保有資産額で言えば公的年金は世界最大規模。

しかし、その資産の大半は国債など国内発行の

公債の購入をしているので、金融市場への影響力はあまりない。


しかし、このノルウェー年金基金を運用するにあたっての

ガイドラインをみていて、かなり世界中の

マーケットに対して影響力をもっていることがわかった。


っというのも、特に場所にかかわらず

"広く浅く"投資先を検討しているから。


基金の投資先としては

世代またその次の世代を考慮し、

リスクを避け多企業に投資すること

を重要視している。


債権、株式の投資先の半分強は欧州、

残りがアメリカ、アジア、オーストラリア、

ニュージーランド南アフリカ

などにアロケーションしているみたい。


この投資先基準は本当に実行されている。

この内容については次回。



選挙で、日本の未来の話をするなら

目近なこと&理想的なことだけでなく、

現実のグローバルマーケットをキチンと認識して、

これからの日本国民にとって必要なことを

やっていただいたいなーって思う今日この頃。



参照==

:次世代に引き継ぐ石油遺産

http://www.norway.or.jp/news_events/2006/pensionfund.htm


:世界一の年金基金を動かす静かなノルウェー

http://www.shinchosha.co.jp/foresight/200704/person_01.html