辺境近境;ごろごろ にゃーん
久しぶりに長新太さんの”ごろごろ にゃーん”を
手にとって読んだ。
この作品、今でも僕の記憶の奥そこに
残っている感じ。それくらいインパクトがある絵本だった。
特に不思議なのはあの飛行機。
魚のような、トビウオのような、よくわからいカタチの
ジャンボジェット機です。
さらに猫達がこのヘンテコ飛行機にのりこんでいます。
一番記憶に残っているシーンは
ジャンボジェット機の下から釣り糸をたらして
魚釣りをしているシーン。
なんか、猫の気合のようなもの感じるし、
ユニークな感じが溢れている。
決して明るい絵本でないし、
ひょうひょうと話はすすんでいく内容だし、
むしろ淡々とい感じなので、情緒な面は全くない。
けど、なんでこんなに記憶にのこっているのか。
たぶん、昔からちょっとシュールなものに
興味をもっていたのでしょう。
わからないことは世の中にたくさんあるよ。
飛行機で空を飛ぶ”常識”と
飛行機から”魚釣り”をする”非常識”な2つの
要素がひきつけるのでしょうね。
また、ごろごろにゃーん ごろごろにゃーん
とページをめくるリズムと、絵本の絵のディテール(ユニークさ)にも
楽しくなってきてしまいます。
なーんて偏屈なことをおもいながら
ゆっくり本をよんでいる今日この頃。