辺境近境;空港にて


村上龍の「空港にて」をよんで
おもいだしたことがあった。

空港にて (文春文庫)

空港にて (文春文庫)


それは

僕がフィンランドから帰国したとき、

家についてから、すぐコンビニにいったときのこと。


日本のコンビには世界一便利。

飲み物、たべもの、ちょっとした雑貨などが

そろっており、24時間あいている。



フィンランドからもどってきて2日目の夜中。

僕は時差もあってか、なかなか眠れず

夜中にコンビニにお茶をかいにいった。


そのとき、レジで60歳後半くらいのおばあさんが

もくもくと働いていた。



そのときは僕は

「この国はつめたい」とおもった。

国民のため、政治家はかんばっているのですいう言葉は

全くぼくにはとどかない。


一生懸命に働き、税金を国におさめてきた

国民が、年をとってからも夜遅くにまではたらかなきゃいけない

環境がそこにあったから。


もちろん、ぼくは

フィンランドと比べるつもりはまったくない。

国によって政策は違うし、人口数もちがうし、環境も違うし、

文化も違うから。




でも欧州のほとんどの国で

夜中においているお店はすくないし、

まして夜中までと老人をはたらかす環境はまずないとおもう。


少子化、高齢化、物価上昇、地下下落、

グローバル環境における人材育成、雇用体制の変化、

景気の下落、世界における金融状況の変化、円高ドル安、、、



今、世界の環境がドラマティクに変化し、

戦略的にいきていくには「本当の知識」が本当に大事になっている。


ぼくは希望とか期待とかそういうものはいらないとおもう。


厳しい環境でも、

生きていく「楽しみ」と「しぶとさorずぶとさ」がなければ

なにもつづかないし、やっていても意味がないとおもう。


必要なのはそういったことなんでしょうね。