辺境近境:アマチュア哲学者を1956年に主張すること
年始のいい点は、優れた番組を再放送してくれたりすること。
(特に夜中のNHK)
つい最近みたの日本で活躍された哲学者:梅棹忠夫さんの話。
彼は1956年にすでにアマチュア哲学者宣言をし、
哲学というのは、プロ(哲学で飯を食べている人)のものでなく、
もっと気軽に庶民が自由に活用するものである主張。
このころ、ちょうどアマチュアカメラマンという言葉もあり、
その流れということであるが、面白い。
何が面白いのかというと
今の時代、ネットも同じ考えがあるからです。
メディアとは、今まである一部の会社(テレビ、ラジオ、出版業界など)
のものでしたが、ネットが普及し、誰でも映像を世界に配信できるようになり、
ラジオ局をつくったり、自分で出版まで可能な時代。
まさにアマチュアが主役の時代。
それを1956年に主張していたアイデアが
面白いなーっておもったのです。
彼のいう哲学論点のひとつは、
「地球規模のエコロジーの視点から人類の暗い未来を見据え「暗黒のかなたの光明」を求める」こと。
知性のある人々だけが、世の中を動かしてしまうと、
いい「制度」と「装置」ができるけど、それを継続していると
どっかでズレがでてくるもの。
知性のある一部の方々だけだと、同じ「制度」と「装置」を
継続をしていく中「利権」や「しがらみ」が生まれてきちゃいます。
それを市民がもっている英知を結集して
時代の考えや環境にあわせて一緒に治していく必要があると。
「歴史は誰か他人がつくるものでなく、自分たちが今やっている事が
歴史である。」と梅棹はいっています。
いやー、まず英知とは何なのか?!しっかり自分なりに理解して
日々生活していかないとなーって改めて感じた今日このごろ。
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他にも気になった点は以下の通り:
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人類の未来を考える上で、理性だけだと文明を崩壊させてしまう。
だからこそ、知性を英知にかえていかなければならないと主張。
つまり、人間は知性を探求する生き物なので
突き詰めすぎて、許容範囲を超えてしまう。
だからこそ、暗黒でなく、光明の英知が必要というなのですよと。
- 人間の業
- 理性vs英知
- 日本における無情(自然災害が多い事:地震や台風)
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ETV特集・選「暗黒のかなたの光明〜文明学者 梅棹忠夫がみた未来〜」
http://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20120101-33-25770&pf=p
- 作者: 梅棹忠夫
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